ここ最近の屁の勢いが尋常じゃねぇ

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ファミレス映画館特別編(男はつらいよレビュー)の公開収録に行き、ついでに新潟観光した話。その①

元々、あんまり旅行が好きではない。

 

父と母は割と旅行好きで、小さいころから車でいろいろ連れて行かれたのだけど、その時に疲れたり退屈だったりした記憶が強いんだと思う。

 

そんな私(東京住み)が今回唐突に新潟へ向かったのは、心から大好きなネットラジオ番組『ファミレス映画館』特別編の公開収録が新潟にて行われたからでした。

 

軽く説明すると、『ファミレス映画館』とは漫画家の古泉智浩さんが相棒(たまに変わる)とともに最近見た映画の感想を語るネットラジオ。ガストとかサイゼみたいな店で収録しており、映画に対する満足度に合わせてデザートを注文(好評価なら高めのデザート、低評価なら安いデザート)し、食いながら感想を語り合うという内容でござます。

 

その番組の番外編(特別編)として、映画『男はつらいよ』を第1作から鑑賞してその感想を語るというのがこのシリーズの趣旨。

 

レギュラーメンバーは古泉さん、北書店という新潟の本屋さんの佐藤店長。この二人以外にも飛び入り(?)的に他の人が参加することも。月刊『シネウインド』というフリーペーパーの編集に携わっている久志田さんも準レギュラーになりつつある。

 

その2人もしくは3人が、各回の印象深い場面や「あのシーンの寅とおいちゃんの掛け合いが最高なんだよね~」といった名シーンなんかについて語り合う。寅さんシリーズに欠かせない各回のマドンナのうち、1番推せる女(通称・ベストマドンナ)を最後に発表しあうのも楽しい~。

 

で、ファミレス映画館公開収録の実施日は4月12日金曜日20:00~@新潟北書店。ガンガンに会社はあるが、17:00前に退社して新幹線に乗れば19:00には新潟に着く。

 

当日は「17:00から軽い打合せの後直帰」という見事な嘘スケジュールを周囲に宣言し16:00過ぎに会社をおいとま。さっそうと上野駅から新幹線に飛び乗った。

 

飛び乗る前に「チキン弁当(900円)」と「軽井沢高原ビール(300円ちょっと)」を購入。

 

上野駅で購入した駅弁

 

上越新幹線はびっくりするほど駅弁の選択肢が少なく、あとどれもめっちゃ高い。だからとりあえず失敗しなさそうな唐揚げ入りの上記弁当を購入した。「温めて食べたかったな……」以外の感想が浮かばない感じの味でしたね。

 

ひたすら寝て、自分のよだれで目覚めたらもう新潟に着いていた。

 

時刻は19:15。公開収録の会場である北書店までスムーズに行ける出口は「万代出口」だったんだが、「万代」をなんと読むのか分からず、ずっと「まよ」と呼んでいた。正しくは「ばんだい」らしい。

 

そんなこんなで北書店に到着。お店の外観写真撮っておけばよかった。暗い通りに白い光があふれだしてて、「いい本屋」という感じのオーラを放っていたなぁ。閉店後だったから人はいなかった。

 

店内に入ると、レジの近くでイヤホンして何かを聴きながら本を読んでいる男性を見つけた。黒髪で、眼鏡はかけておらず、おそらく歳は40代中ごろ。

 

以下私の心の声。

 

{あの席に座ってるってことはおそらく店の人だよなぁ。……あの人が佐藤店長か?……でも若そうだし。佐藤店長って60代くらいだろうから(声から推測した勝手な決めつけ)きっと人違いだよなぁ。でもこの人しか店の人いないし、声かけてみよう}

 

(私)「あの、すみません……」

 

男性は若干迷惑そうな表情で「……へっ?」と言いながらイヤホンを取った。

 

(私)「『ファミレス映画館』の公開収録に来たんですが……」

 

その瞬間男性の顔がちょっとほころぶ。「あぁ、あぁそうですか!始まるまでちょっと時間あるんで、そこら辺でちょっと待っててください」

その人こそが佐藤店長だった。眼鏡かけてひょろっとしてる江戸っ子なおじいさんの姿を想像していたから、若々しくて驚いたなぁ。20:00ちょっとすぎに古泉さんもやってきて、久々の再会~。私のことを覚えていてくださって感動。

 

皆さん、私がこの収録のためだけに東京から出てきたことにめちゃくちゃ驚いてた。「え、仕事かなんかが新潟であってそのついでとかじゃないの!?!?」「え、何それアンタ正気!?!?」みたいな感じで驚きつつもうれしそうにしてくださったのが超うれしかったですね~、このラジオのファンであることを伝えられた感じで。

 

閉店後の書店内で小さな机をしっぽりと囲み、ビールや地元の日本酒を呑みながらいよいよ収録開始。録音はスマホを真ん中に置くスタイル。そのラフさがまたいいんです。すみっこに居させてもらえれば十分だと思ってたけど、皆さんの計らいでちゃっかり4人目のメンバー的な位置に座らせてもらえて。

 

古泉さんの冒頭のコール、「ファミレス映画館をお聴きの皆さん、こんにちは、漫画家の古泉智浩です」を生で聴けてベタに感動~。こうやって収録されてんだなぁ。いっつも聴いてるラジオの収録現場に私は今参加させてもらってんだなぁと思うとさらに感極まり。

 

そこからはいつも通り、佐藤店長のすばらしい記憶力と語り力により鮮やかに再現される名シーンのハイライト。そこに入る古泉さん、久志田さんの絶妙な合いの手。スクリーンを見ているかのような鮮明な描写は毎度毎度圧巻ですわ。

 

今回取り上げられた作品は21作~24作。さくら大好きな私にとっては、24作でさくらがアメリカ人のマイコーにモテちゃう(もちろん博と結婚してるし息子の満男もとっくに生まれてる)回がたまらなかったなぁ。

 

思い入れのある回もそこまでない回も、彼ら目線でピックアップされた場面場面に対する感想を聞くうちに、自分ひとりで鑑賞した時には見えてこなかった良さがじわじわ来るんだよね。

 

これ以上細かくは書かないけれど、まぁ本当に楽しい、爆笑起こりまくりな(特に古泉さんと佐藤店長による“大原麗子論争”は必聴)回なので、何はともあれ聴いてください。

 

sanpeieigakan.seesaa.net

 

最後のベストマドンナ発表でナチュラルに禁忌を犯してしまった自分を猛反省……。正直21作~24作のマドンナは個人的にびびっと来る人がいなくて、とっさに「さくら!」と答えちゃったんだよなぁ。くぅ~、皆さんすいません。

 

収録が終わってからもゆるゆる雑談。「今夜は一泊して次の日軽く観光する」旨を伝えたら、皆さん次から次へと美味しい店とかスポットを教えてくださった。ツイッターDMで整理して送ってくださった佐藤店長の温かみに感動。

 

 

せっかく書店に来たんだからということで、北書店で寅さん関連の本を1冊購入~。

 

北書店で購入した「おかしな男 渥美清」

 

まだちょっとしか読めてないけどね(昔の映画や舞台の固有名詞が多くて、正直そこは今は読み飛ばしている)、俳優・渥美清という謎深き男のことをコミカル且つ愛情深い視点で描いていてぐっとくる。

 

本当は古泉さんが持っている『寅さん大全/井上ひさし著』を買いたかったんだが、今や絶版らしく、欲しけりゃ古本屋で買うしかないらしいです。

 

そんなこんなで23:00過ぎにおいとま。

割とここ数年で1番幸せな時間だったかもしれない。

 

次の日の新潟観光の模様はまた改めてしたためるということで。

 

ではまた~。